1996 サロン (箱なし)
ただ一種のヴィンテージ・シャンパーニュだけをつくり続ける卓越したメーカー
シャンパーニュとは、フランスで最北のワイン産地シャンパーニュ地方で生み出される発泡酒を指すわけだが、その気候条件等から通常、次のような製造方法がとられている。
ぶどうは、黒ぶどう2種(ピノ・ノワール及びピノ・ムニエ種)と白ぶどう1種(シャルドネ種)を用い、また複数に渡るヴィンテージのワインをブレンドしてつくられ、2〜3年の瓶熟を経て出荷される。
サロン社で生産されるシャンパーニュは上のような従来のシャンパーニュ像には全くあてはまらない。原料は白ぶどうの産地コート・デ・ブランのグラン・クリュ100パーセント格付けの最上質のシャルドネ種のみを用い、黒ぶどうであるピノ・ノワール及びピノ・ムニエ種は使用しない。そしてヴィンテージ表示をする。ということは、単一の生産年のぶどうのみでシャンパーニュを仕上げるということに他ならなく、高緯度にあるこの地方では至難の業。そのため、サロン社が1911年に生産を始めて以来毎年製品を送りだせたわけでなく、よい年に限って製品化しているため現在の時点でわずか36ヴィンテージしかつくられていない。ちなみに’60年代では’61年、’64年、’66年、’69年の4カ年。’70年代も同じく’71年、’73年、’76年、’79年の4ヴィンテージ。’80年代は少し多くて’82年、’83年、’85年、’88年、’90年、’95年、’96年、’97年(2008年5月にリリース)。
加えて瓶熟の期間が非常に長いのもこのメゾンの特徴のひとつ。普通ヴィンテージ表示をするシャンパーニュの場合、定められている瓶熟期間は3年だが、サロンは3倍の10年前後の瓶熟を行なっている。なかでもぶどうの出来が非常によかった’85年は13年以上の瓶熟を経てリリースされた。
圧搾機等には最新設備を導入しながらも、つくりはたいへん伝統的で、果汁はキュヴェと呼ばれる1番絞り――収穫されたぶどうは3回の圧搾で搾汁を得るが、ほとんどのメゾンがその1番絞りと2番絞りを用いるのに対して、サロンではよりクリーンな1番絞りのみを使用――のみを用いて、温度コントロールの出来るステンレス・タンクに野生酵母でゆっくりと発酵させるが、アルコール発酵のみでマロラクティーク発酵は行なわない。その後、出来上がったワインはドザージュ――糖分と酵母を加える作業――を経て瓶詰めされ、長期間の眠りに着くわけだが、この長い瓶内熟成でオリがたまる。このオリを瓶の口の部分に集める作業をルミュアージュと呼ぶが、現在ではこの作業、ほとんど機械化され、人手に頼るところは稀だが、サロンでは昔のままに職人がこの仕事を行なっている。
以上のようにして生まれるサロンは多い年でも7,000ケース前後、少ない年だとその半分の量しかない。そのため、その繊細な泡立ちと、果実味、酸味のたぐい稀なバランス、豊かなボディを備えた後味の長いシャンパーニュはしばしば“幻”という形容がされるくらいの希少品で、世界中の愛好家垂涎の的。
因みに、世界的な需要の増大で、シャンパーニュは、毎年価格が高騰しています。
サロンにいたっては、最新ヴィンテージの1997年の参考上代は96年より上がり、5万2500円となっています。
| 商品番号 |
5591 |
| 商品名 |
1996 サロン (箱なし) |
| 販売価格 |
36,750円 |
| 税別価格 |
35,000円 |
| 生産地 |
シャンパーニュ |
| 送料区分 |
送料別 |
| 配送タイプ |
夏季(クール便代込み) |
| 在庫数 |
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| ポイント |
1% |
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(以下のコメントは、YOMIURI ONLINE(読売新聞)より)
40年は楽しめるサロン「1996」発売
ブラン・ド・ブラン(シャルドネ100%)のシャンパーニュの高級メゾン、サロンの「1996年」とドゥラモットの「ブラン・ド・ブラン 1999」が発売された。それを機に、両社の社長を務めるディディエ・デュポン氏が、2004年の世界最優秀ソムリエ、エンリコ・ベルナルド氏を伴って来日した。
サロン社とドゥラモット社は、高品質のシャルドネを産むコート・デ・ブラン地区のル・メニル・シュール・オジェ村に本拠地を構える。サロンは同村のブドウから、優れたヴィンテージにのみ生産され、長期熟成後に発売される。兄弟分のドゥラモットは4アイテムある。
試飲会では、ドゥラモットの「ブラン・ド・ブラン1999」をノンヴィンテージと比較した。熟成期間はそれぞれ最低でも6年と4年。パリの3つ星レストラン「ル・サンク」のシェフソムリエ、ベルナルド氏は「ノンヴィンテージは、香りが長く続き、エレガント。バランス良く、まっすぐな強さを感じる。シンプルでナチュラルな料理とあわせたい。99年はより熟した果物、ミネラル、サフラン、バター、ブリオッシュなどの香り。ボリュームがあり、余韻が長い。しっかりした料理とあわせたい。伸び縮みするアコーディオンのように、色々な状況に合わせられ、1本で食事を通せる」と。
ベルナルド氏はテイスティングを図解で説明した著書があり、2種類を口に含んだ感じを図形で説明してくれた。「ノンヴィンテージは先にいくにつれて広がるデルタ(三角州)のよう。99年はまず球体があり、水のようにあとでしずくが出てくる感じ」と。
ドゥラモットにはコート・デ・ブラン地区にある6つのグランクリュ(特級)のうち、最南端のメニル・シュール・オジェ、隣接するオジェ、アヴィズ村のブドウが使われる。
それぞれの特色について、デュポン社長は「メニル・シュール・オジェは湿度が高い粘土の白亜質土壌。最も遅摘みで、酸も一番ある。長熟型で、熟成のポテンシャルが高い。オジェはそれに比べ、より熟したブドウで糖度が1、2度高く、収穫日も2、3日早い。ドライな白亜質土壌。アヴィズは、糖分と酸のバランスが良く、均整がとれている。重い感じで、ワインのストラクチャーをつくる。非常にバランスのよい白亜質土壌」と説明した。
約10年の熟成の後に発売されたサロンは、メニル・シュール・オジェのテロワールを反映したシャンパーニュ。「すぐにミネラルが感じられ、まだ開いていない。ブーケはピュアで、はっきりした性格をもつ。レモン、グレープフルーツ、青リンゴ、コリアンダー、マルメロの香り。まっすぐで、すっと入り、広がり、厚み、ボリュームがある。20〜40年は熟成できる。66年ヴィンテージと似ており、これと96年はパーフェクトと言える」とベルナルド氏。
ドゥラモットはドザージュ(糖分添加)が1リットル当たり8〜9グラムと少ないが、サロンは5グラムとさらに少量。マロラクティック発酵はしていない。会場となった帝国ホテルのレストラン「レセゾン」のシェフ、ティエリー・ヴォワザン氏はランスの元3つ星レストラン「レ・クレイエール」を支えたシェフで、「ユズをつかった料理があう。カルパッチョに柚子をかけるといいのでは」と語った。
96年は多くのメゾンが1900年代で傑出したヴィンテージと評価しており、深遠なる変化が数十年先まで楽しめそうだ。
(2006年5月23日 読売新聞)